ぶりんぐあっぷは、発達に気がかりがある子どもたちの豊かな育ちを応援し、ご家族の伴走をする支援室として、平成24年に創設されました。
『まなびはゆたかなあそびのなかに』を基本コンセプトに、子どもが、お母さんが、家族兄弟が、楽しいと思える場所、安心できる場所、また来たくなる場所であるように、良質な遊び環境を創造し、次の学びや体験への意欲を育んでまいりました。
今、生活のしづらさや暮らしづらさを抱えて、何かの助けを求めて、声にならない声を届けてくれるお子さんが多くいます。
『育ち』には、その人なりの形や流れ、段階というものがありますが、本人の不安も、周りの人たちの不安も、誰かが一緒に歩んでくれることで、安心にかわることがあるかもしれません。
ついついできないことに目を向けられがちになる子どもたちが、よりよい環境下で自己の可能性を高めていくことができるように、関わる人々が、あたたかな共感関係を維持しながら自信をもって子どもたちに向き合えるように変わっていけたら…。
『できないことを子どものせいにしない』という私たちの支援方針は、感覚統合の視点で子どもの発達を理解し、応用行動分析学の理論に基づく支援手法を研究し実践し、ご家族や地域に還元すること、生活の場面に活かしていくことをねらっています。
子どもの持つ可能性を信じ、地域の中で親子が暮らしやすく幸せな未来を描けるように、私たちは日々貢献してまいります。ぶりんぐあっぷ
エビデンスに基づく早期発達支援を柱に、各種研究事業への参加、地域の支援者やご家族へ向けた研修会を主催し実施すると同時に、
児童発達支援、放課後等デイサービス、保育所等訪問支援において、応用行動分析学の視点に基づく地域への包括的支援(保育所等へのコンサルテーション・各種研修への講師派遣)も行っています。
普段何気なく使っている“ことば”ですが、実はとても奥が深く、「言葉を使って考えたり思いを伝えたりが自由自在にできるのは奇跡的!」とも言えます。
コミュニケーションにおいて一番大切なこと、それは「伝えたいという気持ち」です。どんなに言葉が理解できても、どんなに流暢にお話ができても、この“意欲”が無ければことばを使って人と通じ合うことができないのです…。
「ことばの訓練」というと、いかにも「お勉強!」というイメージが付きまといますが、実は“暮らし”そのものがことばへの準備であり土台です。
無理やり教えたり言わせたりするのではなく、それぞれの子どもに合わせながら意欲を引き出すように工夫し、「寄り添いながら一緒に歩んでいく」姿勢を持っていたいと思います。
その中で、親も指導者も周囲の人も、子どもと一緒に育ってゆくものですよね。
発達が遅れているのではなく、「発達の仕方が異なっているのだ」という視点を持ち、得意なことを伸ばしてあげたいものです。
飛び級はせず、子どもたちのゆっくり着実な歩みを共に見守ってゆきましょう。ぶりんぐあっぷ 言語聴覚士
どのくらい膝を曲げたらいいの?
どのくらい体に力を入れたらいいの?
これらの感覚は、トランポリンを楽しく跳ぶことでも体の中に刻まれます。
食事や排泄、衣服の着脱、本を読んだり字を書いたり、座って授業を受けることや、運動機能の向上といった日常生活や学校生活で必要となる動きの基礎を育てることになります。
ただ遊んでいるだけのように見えるかもしれないことのひとつ一つには意味があり、からだや心の育ちに影響を与えています。
感覚遊びを楽しく提供してくれる先生との間に育まれる良好な関係や意欲を用いて、集団への適応能力やコミュニケーション能力を高めることもねらっています。
人としての土台(キャパシティ)、『心の根っこ』を育てる。
これがぶりんぐあっぷ感覚遊びの大きな目的です。ぶりんぐあっぷ 作業療法士
お子様を出産してから毎日、抱っこをしたり、おむつを替えたり、おっぱいを飲ませたり、お風呂に入れたり…様々なお世話の中には、必ず「肌と肌のふれあい」があります。
愛情をこめて心地よく触れると、子どもたちは安全・安心を感じ、「存在を認めてもらっている」と実感できます。同時に、「安心できる声で優しく見つめる」ということをしていただくと、愛情ホルモンである「オキシトシン」が分泌され、より幸せを実感することができるのです。
そして、ふれあいを日常に取り入れることで「オキシトシン」を分泌しやすい体質に変わっていくと、行動面にも変化があらわれます。
中には「手を繋ぐことが苦手」「落ち着いて過ごすことができない」「目を合わせることが苦手」といったお子様もいるかもしれません。でも、大丈夫ですよ。必ず、お子様が心地よいと思えるふれあい方が見つかります。
一緒に、お子様が好きなふれあいを見つけていきましょう。ママやパパの不安や心配も、先生との“心と心のふれあい”で、少しずつ減らしていきましょうね。
ぶりんぐあっぷ 育児支援担当
生活の中では欠かせない、食事の時間。楽しくておいしい食事は、身体だけでなく心にも栄養を与えてくれるものだと思います。
いつもと同じおにぎりでも、青空の下で仲良しのお友達と一緒に食べると、いつもより美味しく感じる!ということはありませんか?人は、味は舌で、おいしさは脳で判断していると言われています。「たのしい」や「うれしい」は、食事のおいしさにも関係しているのです。
食事は五感をフルに使います。一見、食事と関係のなさそうな遊びの時間も、実は楽しい食事へのきっかけになります。手先を使った型はめ遊び、感触を確かめながらの粘土遊び、やりとりを楽しむおままごとも…。食具を使う動作や、初めて見る食べ物に触れてみることにも繋がっていきます。
たくさん身体を動かして遊び、ゆっくりと安心できるお部屋でリラックスをして、先生やお友達と一緒にランチルームへ。
苦手なものがあっても、食べられなくても大丈夫!見るだけ、匂いを嗅ぐだけ、触るだけ…。そんな小さな「できた!」の積み重ねが、『たべたいきもち』に繋がります。
食事のお悩みも人それぞれ。ゆっくりと、一緒に考えていきましょう。お子さんにとって一緒に食べたい人になることが、「楽しく食べる」への近道です♪ぶりんぐあっぷ 栄養士