ごあいさつ

ぶりんぐあっぷはEPOグループのちば療育支援部門として、
平成25年に開設された、発達が気がかりな子どもたちの豊かな育ちを応援する発達支援室です。
児童福祉法に基づいた福祉サービス(児童発達支援・放課後等デイサービス・保育所等訪問支援)事業を
運営しているほか、子どもサポートルームB-clubを併設し、
千葉市内で療育支援を行っています。

一人ひとり、個性や発達段階はさまざま。
表面的な行動や表現にとらわれず子どもたちの心の動きを丁寧に追うと、
その豊かさや奥深さに気づかされることがあります。
パワーを秘めながらも、日常生活や集団生活でつまずいてしまうことも。
そんな子どもたちにとってまず大切なのは『環境』であると考えます。
個別的配慮と安心して自己を表現できる場所と良好な遊び、
そして支援者との関係性が発達を後押しします。
子どもたちにもご家族の皆様にも気軽に足を運んでもらえる
居心地のよい支援室を目指しています。

あそぼう!まなぼう!やってみよう!身近な子どもたちへのプレゼント。

あそび場、まなび場に、わくわく体験も加え、
一人ひとりへの手作り支援で、皆さんをお待ちしています。

基本方針

~まなびは豊かな遊びの中に~をコンセプトに、
安心できるひと、もの、空間の環境設定とそこで生まれる関係性、
そして感覚統合の視点に基づいたダイナミックな遊び体験を重視します。
加えて、集団や個別による体験型の課題交流を通じて、
具体的に人や集団、社会との関わり方や立ち位置を楽しい取り組みの中で、
実感を持ちながら学べるように支援を行います。

事業内容

  • 児童発達支援センター
  • 保育所等訪問支援事業
  • 多機能型児童発達支援事業
    • ・幼児教室(定員5名)
    • ・放課後等デイサービス(定員5名)
  • 子どもサポートルーム B-club(びーくらぶ)

とりくみ

年間を通じて『コミュニケーション能力と生活スキルの向上』を掲げ、
地域の中で、社会の中で、自分らしく上手に人と関わる力と、
学習や暮らしに必要な力をはぐくむことを目的とし、
楽しい遊びや体験活動を提供しています。

(ぶりんぐあっぷでは、感覚統合の視点に基づき、
大型遊具での粗大運動、感覚遊びを多く取り入れています)

感覚遊び
体幹やバランス感覚。
ダイナミックな遊びが「もっと・・」の“欲”を引き出す。
良質な感覚を持つ
遊具・玩具・教材
色、肌触り、質感、操作性などを重視。感性を育てる。
音楽・制作・イベント・キャンプなど
楽しい体験
楽しみを見つけ自信を深める。
応用行動分析の理論に基づいた
個別的支援

ことばと運動

ことばについて(言語聴覚士より)
コミュニケーション意欲を育てよう

普段何気なく使っている“ことば”ですが、実はものすごーく奥が深く、「言葉を使って考えたり思いを伝えたりが自由自在にできるのは奇跡的!」
と言っていいかもしれません。
コミュニケーションにおいて一番大切なこと、それは「伝えたいという気持ち」です。
どんなに言葉が理解できても、どんなに流暢にお話ができても、
この“意欲”が無ければことばを使って人と通じ合うことができないのです…。
「ことばの訓練」というといかにも「お勉強!」というイメージが付きまといますが、実は“暮らし”そのものがことばへの準備であり土台です。
無理やり教えたり言わせたりするのではなく、
それぞれの子どもに合わせながら意欲を
引き出すように工夫し、「寄り添いながら一緒に歩んでいく」
姿勢を持っていたいと思います。
その中で、親も指導者も周囲の人も、子どもと一緒に育ってゆくものですよね。
発達が遅れているのではなく、「発達の仕方が異なっているのだ」という視点を持ち、
得意なことを伸ばしてあげたいものです。
飛び級はせず、子どもたちのゆっくり着実な歩みを共に見守ってゆきましょう。

ぶりんぐあっぷ 言語聴覚士

様々な感覚を手がかりにすごしている私たち

前庭覚
耳の奥にセンサーがあり、傾きや回転などを感じ取り、
バランスをとろうとする感覚です。
視機能(見る力)と密接な働きがあります。
固有受容覚
筋肉や関節にセンサーがあり、体がどの位置にあるかを教えてくれる感覚です。眼を閉じて人差し指で鼻を触ってみてください。ちゃんと触ることができましたか?
意識せずに鼻の位置が分かり、どの関節をどの角度まで曲げればよいのかが分かる、これは、固有受容覚がしっかりと働いていることを意味します。
食事のとき、意識せずにスプーンや箸が使えるのは、実は、この感覚のおかげなのです!

どの方向にどの程度傾いたの?どのくらい膝を曲げたらいいの?どのくらい体に力を入れたらいいの?…
これらの感覚はトランポリンを楽しく跳ぶことで体の中に刻まれます。
食事や排泄、衣服の着脱、本を読んだり字を書いたり、座って授業を受ける、
縄跳びなど運動機能の向上…という、日常生活や学校生活で必要となる、動きの基礎を育てることになります。
ただ遊んでいるだけのように見えるかもしれませんが、トランポリンって意外と奥が深いんです♪
更に!楽しい感覚遊びを提供してくれる先生との間には良い人間関係が育まれます。
そんな信頼関係をベースに、集団への適応能力やコミュニケーション能力を高めることもねらっています。
人としての土台(キャパシティ)、『心の根っこ』を育てる…
これがぶりんぐあっぷ感覚遊びの大きな目的です。

ぶりんぐあっぷ 作業療法士